骨盤の前傾・後傾と体の不調について
私たちの姿勢を大きく左右するのが「骨盤の角度」です。骨盤は体の土台となる部分で、わずかな傾きでも腰や肩、膝などに影響を与えます。今回は骨盤を動かす代表的な筋肉と、その働きについてご紹介します。
目次
骨盤を前傾させる筋肉
骨盤が前に倒れる「前傾」では、腰の反りが強くなるのが特徴です。
主に働く筋肉は以下の通りです。
- 腸腰筋(大腰筋・腸骨筋):股関節を曲げる働きで骨盤を前に引き込む。
- 大腿直筋:太ももの前側にあり、股関節を曲げて骨盤を前に傾ける。
- 脊柱起立筋:背中を反らせ、腰の反りを強調する。
これらが優位になると、いわゆる「反り腰」になりやすく、腰痛や太もも前側の張りにつながります。
骨盤を後傾させる筋肉
骨盤が後ろに倒れる「後傾」では、腰のカーブが少なくなり猫背姿勢になりやすいです。
働く筋肉は以下です。
- 腹直筋:お腹の前で骨盤を後ろに引き上げる。
- 大殿筋:お尻の筋肉で、骨盤を後方へ引く。
- ハムストリングス:太ももの裏で、坐骨を下に引き骨盤を後傾させる。
これらが強く働くと、背中が丸まりやすく、腰の動きが硬くなりやすいです。
簡単セルフチェック
自分の骨盤の傾きを確認してみましょう。
- 全身が映る鏡の前に、自然に立ちます。
- 横から姿勢を見てみましょう。
- 前傾タイプ:腰の反りが強く、お腹が前に突き出ているように見える。
- 後傾タイプ:腰の反りが少なく、背中が丸まって見える。
「どちらにも偏っていない姿勢」が理想的です。
姿勢のバランスが大切
骨盤の前傾・後傾はどちらが良い悪いではなく、バランスが崩れることで不調につながります。
- 前傾が強い → 腰痛・反り腰・股関節のつまり感
- 後傾が強い → 猫背・腰の重だるさ・足の動きにくさ
整体院てもみむでは、筋肉の状態を丁寧にチェックし、あなたに合った施術とセルフケアをお伝えします。姿勢を整えて、楽に動ける体を一緒に目指しましょう。
